女子プロゴルファー
中溝 裕子さん
1965年滋賀県生まれ。
1988年女子ゴルフプロテストトップ合格。
プロ3年目に骨髄異形成型症候群と判明、97年に妹がドナーとなり骨髄移植を実施。2年8ヶ月の間、入退院を繰り返すが、リハビリを重ね健康な身体を取り戻す。現在は、講演、執筆活動、絵手紙作成などのほか、舞台女優としてのデビューなど、表現者として活躍している。
私は、骨髄異形成症候群という血液の難病で骨髄移植を受けました。幸いにも私は妹がドナーとなり、元気になることができました。しかし移植を受けたくても受けれず、ドナーがなかなか見つからないのが現状で入院中、多くの仲間の死を見つめてきました。元気になったら、骨髄バンクの必要性を唱えていこうと決意し微力ですが、ドナー登録30万人を目指して、啓蒙活動を続けています。
もしも、私の身体で一生懸命血液を造ってくれている妹の骨髄を他の方に提供できればと思うのですが、残念ながら不可能です。
移植の経験者として“かけがえのない生命”はみなさんの善意で救えるということを伝えたいのです。
私たちは多くの方に支えられ、助け合って生かされています。
私はここに生命がある喜びを感じていながらあらためて”生命の大切さ”を、みなさんと考えられたらと思っています。